猛暑で閉まっていたコルビュジェのアトリエを後にし、同じくル・コルビュジエ Le corbusierと従兄弟のピエール・ジャンヌレPierre Jeanneret設計の
ラ・ロッシュ邸 Villa La Rocheへ向かうことに。
ピエール・ジャンヌレと共に事務所を構えて間もなくの作品で、スイス人コレクター、ラウル・アルベール・ラ・ロッシュの自宅兼ギャラリー。
1923年設計開始、1925年竣工。
2016年世界文化遺産登録。
途中でカルフールのコンビニ版のような店でコーラとパンを買い、コーラをがぶ飲み。
日差しが強くうだるような暑さだけれど、日本の真夏よりはいくらかましだな、と思いながら歩く。
アトリエからだとメトロを使うと大回りになるので歩くことにしましたが、メトロの最寄り駅は9号線 Jasmin駅。
ギャラリーからは徒歩で25分ほどで到着。
サヴォア邸の木に囲まれた広い敷地内にあるのとは異なり、周囲にも住宅が立ち並んでいる市街地に位置しています。
細い路地を入ると白い外観が見えてきた。
手前はコルビュジエの兄アルベール・ジャンヌレ一家のジャンヌレ邸、こちらはコルビュジェ財団のオフィスになっているので見学は不可。
小さいながらも、コルビュジエが提唱した近代建築の五原則、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面(ファサード)が盛り込まれている。
小さいといっても十分広いけれど。
小さな庭で男女2人組が写真を撮っていた。
大きなドアがあるがどうやって入ったらいいかわからないでいると、その男性が呼び鈴を鳴らすようにと教えてくれました。
呼び鈴を鳴らすと中から眼鏡を掛けた背の高い男性がドアを開けてくれたので、ボンジュールと挨拶をして大きな吹抜のあるエントランスホールに入る。
入場料10ユーロを払うと、どこから来たのか聞かれたので日本だと答えると、日本語で壁を触らないようにといった注意事項を説明してくれた。これには少し驚いた。
ほかの見学者は1組だけだったのでゆっくりと見ることができました。
まずは寝室やダイニングといったプライベートなゾーンから。
各部屋はそんなに広くはなくシンプルにまとまっている印象。
エントランスホールの吹抜やそれに面したブリッジはさすがの開放感。
ブリッジの連続窓が美しい。
エントランスホールを挟んで反対側にはギャラリーといった来客を意識した開けたゾーン。
ギャラリーは天井が高く、ハイサイドライトから光がさんさんと入る。照明と建具の水色がかわいらしい。
ギャラリーのスロープを上がった空間にはトップライトがありとても明るい。
住みたい。サヴォア邸も住みたいと思ったけれど、広い敷地にあってこそだと思ったので現実的ではないと感じたけれど、このラ・ロッシュ邸は住宅街の中にあるのでほんのちょっとだけれど現実的な気がしてしまった。たぶん気のせいだけど。
ラ・ロッシュ邸 Villa La Roche
2019年11月現在
月 13:30-18:00
火ー金 10:00-12:30,13:30-18:00
土 10:00-18:00
日祝日 休み
入場料:10ユーロ(学割あり)
アパート兼アトリエとのコンビチケットあり:15ユーロ