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メキシコのビジネスの場面で使う敬称、肩書とは

メキシコは学歴社会。

そしてビジネスの場では様々な肩書があります。

メールを書く時の宛名や、名刺などにも書かれている敬称、肩書きとは。

いろいろある 敬称

日本だとビジネスメールの宛名は一般的に〇〇様、社内だと〇〇さん、とか役職をつけるかと。英語でも一般的にはMr. Ms 、また役職をつけることもあると思います。

しかしメキシコは一味違う。

関係性などにもよりますが、一般的に以下のような敬称をつけます。メールだけではなく話をするときにも付けたりる。

Netflixのメキシコドラマでも、この敬称で話しているのを見られます。最初のころは二人称がこれっておかしいでしょ、と思いましたが慣れました。

なお語尾が o / -a となっているものは、男性 / 女性 を表します。

Lic. リック

Licenciado / a (リセンシアド / リセンシアダ)の略称。主に文系の学士を持っている人、弁護士など法律関係の職についている人に使います。

なお弁護士はスペイン語でAbogado / a アボガド ですが、実際に話すときなんかは「リック」とか「リセンシアド」と言っている気がする。弁護士は日本のような司法試験はなく、学位取得後、教育省が発行するライセンスを取得するとのこと。よってたまにとんでもないのがいる。

C.P. セペ

Contador / a Público (コンタドール / コンタドーラ)の略称。会計士。なおメキシコの公認会計士認定試験は存在するが、その認定がなくてもC.P.は名乗れるらしい。

Ing. インへ

Ingeniero / a (インへニエロ / インへニエラ)の略称。エンジニア Engineer のことで理工学系の学部を卒業している人、工学学士。

メキシコに進出している日系企業の多くは製造業のため、現地のメキシコ人従業員でもこのインへがそこそこいます。社内で「インへ」とか呼んだりする。どのインへだ、みたいな。

なお、工学修士はM. en I. ( Maestro en Ingeniería )というらしいが、これにあたる人にはまだお会いしたことがない。

M.C. を名乗る人とはメールでやりとりしたことがあり、これは Maestro en Ciencias 理学修士のようです。同僚に聞いたら、M.C. は初めて聞いたがたぶん何かのMaestro (Master マスター) じゃないか、と言っていたのでMとつくとマスターのイメージはつくけれど、それに続く専門分野がめちゃくちゃあるのではないかと思います。

Arq. (アーキ) 

Arquitecto / a (アルキテクト / アルキテクタ)の略称。アーキテクト Arquitecto のことで、建築学士なお日本のような建築士の資格試験はなく、大学卒業後、社会奉仕活動とインターンのようなものをし、何年か働くとメキシコ登録建築士となるらしいが、たぶん登録をしていなくてもArq. を名乗っている。

Dr / Dra. (ドクトール)

Doctor / a (ドクトール、ドクトーラ)で、医師のこと。歯医者も同様に呼びます。日本でいうところの先生ですね。

 

知らないだけでまだありそうな気がする。

なお不明な場合は、英語のMr. Msにあたる、Sr. Sra. Srta. (セニョール、セニョーラ、セニョリータ)を使っています。

日産の社長はIngeniero

2025年4月1日付で取締役、代表執行役社長兼最高経営責任者となった Ivan Espinosa イヴァン・エスピノーサ氏はメキシコ人。

メキシコシティ生まれのようですが、モンテレイ工科大学、通称Tec de Monterrey テック デ モンテレイ 機械工学部を卒業、Ing. インへニエロ ですね。

このモンテレイ工科大学はメキシコ北部のヌエボ・レオン州の州都モンテレイにある私立大学。メキシコの大学ランキングでは、メキシコ国立自治大学に次ぐ2番目。

そして授業料がめちゃくちゃ高いと有名。1学期(半年)で168,894 ペソ(約1,270,000円)、医療系学部は185,796(約1,400,000円)*2025年6月半ば、1メキシコペソ=約7.5円で換算。

上記は半年の学費なので年間に計算すると2倍。

医学部といった医療系学部は日本の私立大学医学部より安いが、そうでない学部は年間約2,500,000円。高い。

もちろん奨学金制度もありますが、この大学に通っている、通っていた人の話によると、裕福な家庭出身が多いそう。

履歴書、経歴書にやらたと書くメキシコ

日本の場合、履歴書には学歴以外は資格や免許を書くことが一般的だと思いますが、メキシコの場合は講座を受講しただとか、語学(例えば英語)は80%だとか、とにかく色々書く。

講座に関しては認定書を貰ったといった類のものもありますが、そうでないものも書く。語学はTOEICなどを受けたことのある人は点数を書きますが、そうでない場合のパーセンテージは自己判断。

日本語に訳すのに何人かの経歴書を見たことがありますが、延々と受講した講座、講習が書いてあるのをいくつか見たことがあります。

日本では、この資格は何級以上でないとアピールポイントにならない、などと聞くのでなかなかの衝撃体験でした。

興味深い国だ、メキシコ。

ぜひメキシコのドラマや映画で、敬称で呼んでいるシーンを見つけてみてください。