毎年10月31日から11月2日はメキシコの死者の日 Día de muertos (ディア デ ムエルトス)
亡くなった人がこの世に帰ってくる時期です。マリーゴールドの花を飾ったオフレンダという祭壇やお供物を用意、お墓も同様にマリーゴールドを飾り過ごす、メキシコでは最も重要な伝統行事の一つです。
毎年この時期には、各メーカー、ブランドからスニーカーなどの死者の日限定グッズが発売されます。
今年もコンバースの2024年限定バージョンが発表されました。メキシコでは価格が高いのも関係しているのか、日本よりあまりお馴染みではないコンバースですが、死者の日モデル、良いです。
余談ですが、メキシコではスニーカーのことをテニス Tenisと言います、テニス。
CONVERSE コンバース 死者の日 2024年 コレクション
スニーカー
2モデルがメキシコおよびアメリカなどのコンバースWebサイト上で販売開始されました。
リフテッド HI
厚めのソールでボリューム感のあるモデル、リフテッドのハイカット。
価格は2,599ペソ(現在のレートで約20,000円)
オフレンダにも飾られる、パペル・ピカド(切り絵の飾りで死者の日を題材にしたリメンバーミーでもよく見かける、メキシコ料理屋などにもありますね)をモチーフにしています。
そして右側のタンの裏側には、家族の性を入れられるスペースがあるとのこと。家族とのつながりを大切にするメキシコ、死者の日ならではですね。
チャックテイラー70 HI
日本では販売していないモデル、チャックテイラー、通称CT70。
価格は2,199ペソ(現在のレートで約16,500円)
死者の日のシンボルであるマリーゴールド(メキシコではセンパスチルと言います)の花や頭蓋骨をプリント、伝統の美しさと厳粛さを表現しているとのこと。一部柔らかいスエード製だそう。
このモデルもリフテッドと同様、右側のタンに家族の姓を入れられるスペースがあります。
ウエア
Tシャツ
1モデル3色の展開。
価格は799ペソ(現在のレートで約6,000円)
黒のほかに紫と白、サイズはユニセックスでXS, S, M, L の4サイズ展開。
購入方法
メキシコやアメリカのCONVERSEにて販売。
なおアメリカのコンバースWebサイトの価格によると、
- リフテッド HI : 85ドル(現在のレートで約12,500円)
- チャックテイラー 70 : 100ドル(現在のレートで約14,500円)
となぜかメキシコと価格設定が逆。メキシコはチャックテイラーが人気がないのか、アメリカで人気があるのか。またアメリカのブランドというのとメキシコは関税が高いのもあり、アメリカで買う方がお得です。
日本では海外のコンバースが買えない問題
さて、この死者の日モデルコンバース。日本では販売されません、というかできません。
これは2001年にアメリカのコンバース社が破産(日本でいうところの民事再生)、日本からは伊藤忠が資本参加して5%の株式を取得、その後コンバースジャパンが設立され、日本における商標権を伊藤忠が取得。
2003年にナイキがコンバースを買収、伊藤忠は保有していた株式を譲渡。その結果、ナイキ傘下の米コンバースと、日本コンバースという資本関係を持たない2社が存在することとなったため。
よって、伊藤忠が持っているコンバースの商標権を侵害することになるので、日本には米コンバース商品は輸入できないという結果に。関税で没収の対象にもなっているとか。個人で履く分にもダメなんだろうか。
買ったら海外で履きつぶすしかないのか、すでに履いている状態であればいいのか否か。
すごくいいデザインだと思うんだけどな。
ちなみに海外のコンバースのWebサイトを開くと、下の画面のように場所と言語を選ぶ画面が出てきます。これはメキシコからアメリカのサイトを見たくて「Converse USA」とググりアクセスしたところ、このページが開きました。当然日本はありません。
VPNをアメリカに設定するとこのようなページにならずにそのままUSAサイトが開けます。
一点謎なのが、ほかの国のページはクリックすると開けるのですが、アメリカのページはVPNをかまさないと開かないという。
うーん、悩ましいコンバース問題。
他ブランドの2024年死者の日モデルスニーカー
アディダス ADIDAS
ヴァンズ VANS