会社都合で失業したら 国民健康保険料の軽減を申請しよう

旅行のことでもなんでもないけれど、こんなご時世なので実際に自分で申請したことのある国民健康保険料の軽減制度のはなしを。

これから増える可能性のある倒産や事業不振による人員整理など、自己都合ではなく会社都合での離職をした場合、国民健康保険料の軽減制度があります。支払う保険料が減額されるということですね。
以前会社都合で仕事を退職した際に、在職時に加入していた保険から国民健康保険に加入する手続きに行った際に役所で詳細を教えてもらい、対象者に当てはまったため、必要な書類を用意して後日申請に行った記憶があります。

なお健康保険は、国民健康保険に加入する以外に、退職前まで加入していた企業の保険や協会けんぽなどの任意継続も可能ですが、この軽減制度は国民健康保険に加入した場合となります。また、もともと勤めていた会社に保険制度がなく、自身で国民健康保険に加入、保険料を払っていた場合でも、以下の軽減対象者であれば問題ないはずです。

必要な物と軽減対象者

健康保険料の減額申請をするのには、ハローワークが発行する雇用保険受給資格者証が必要です。ハローワークに失業保険の手続きに行きましょう。
離職理由が「特定受給資格者」または「特定理由離職者」の場合、軽減対象者になります。また会社都合での離職の場合は失業保険も自己都合退社の場合より早く受給されます。雇用保険受給資格者証はハローワークに行ったらすぐに貰えるわけではなく、概ね1,2週間後の説明会のときに貰えます。

申請について

市区町村の健康保険窓口にて申請します。
雇用保険受給資格者証、国民健康保険証、印鑑などのほかにマイナンバーカード（または通知カード）などが必要な市区町村もあるようですのですので、行く前に確認してください。
また「国民健康保険　失業　〇〇（市区町村名など）」
などと検索すると、役所の該当するページがヒットすると思います（出てこないところもあるとは思いますが）ぜひ一読することをお勧めします。
下は試しに東京都で検索したスクリーンショットです。

とくに難しいことはありませんので窓口で軽減申請したいを伝えれば手続きできます。健康保険料は前年の所得から計算して決まりますが（なお保険料は市区町村によって異なります）
届け出することによって、前年の所得を100分の30に軽減して保険料が計算されます。
これ、無職にとってはかなり大きいです。離職日の翌日の属する月から、翌年度3月31日までの保険料が軽減されます。その期間内に就職などで脱退した場合などは軽減から除外されます。
なお離職日時点で65歳未満が対象（つまり65歳以上は対象外）、給与所得以外は軽減の対象とならないようです。たとえば不動産所得とか？そういった給料以外の所得のないごく普通の会社員の自分は、とくに何事もなく軽減されました。

できればこのような制度を利用する事態にならないのが一番ですが、なってしまったら使えるものは使いましょう！