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メキシコでルイス・バラガン建築を見る その1

メキシコの建築家、ルイス・ラミロ・バラガン・モルフィン Luis Ramiro Barragán Morfin(1902-1988)
建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を1980年に受賞したこともある、メキシコを代表する建築家です。


みなさんもバラガンの作品を雑誌やCMなどで目にしたことがあるかもしれません。幾何学的なモダニズム建築に鮮やかな色彩を採り入れた建築物。メキシコの建物のイメージ(というのだろうか)ではないでしょうか。


メキシコシティにはバラガンが設計した建築物がいくつかあります。点々としているので自力ですべて回るのはなかなか大変そうだったのと、申込み時点からスペイン語が必要だった場所も多々あり、自力は諦め現地でHISの日本人ガイド、送迎付きのツアーに申し込みして行きました。WEBで予約しようと思ったのですがなぜかクレジットカードがはじかれてしまい、結局電話をしてからメキシコシティにあるHISの店舗に行って支払いをしました。
終日コースで7ヶ所。なお、1人約3万円。なのですが2人以上の場合の価格なので、1人参加の場合は2人分払う必要があり約6万円でした。当日までにほかの人から申込みがあり2人以上になった場合は1人分の料金が返金になるとのことだったが結局どなたもおらず。けっこういいお値段なのでほかのコースと迷いましたがどうしても見たかったからね、いいのだ。

 

 

 

 

トゥラルパンの礼拝堂 Capilla de las Capuchinas Sacramentarias en Tlalpan

メキシコシティ中心部から少し離れたところにあるこの礼拝堂、別名カプチーナス修道院


外観は一見大きめな普通の家のような印象。思わず「ここですか?」と聞いてしまう。
予約時間になったので中に入れてもらう。このときは個人で見学に来たらしいどこかの国のグループが何人か。見学するには事前予約が必要です。

 

礼拝堂の中に入るとバラガンらしい色彩、そして光の空間に思わずため息がでる。長椅子が並んでいる空間と仕切るように立っている壁の裏にあるステンドグラスのような開口から入ってくる光によって、黄色く塗られた壁が黄色、オレンジといったグラデーションを生み出していた。その光に照らされる位置に立つ十字架は、時間によって異なる影を落とすとのこと。

礼拝堂を出て建物内のほかの部屋を見学。懺悔室や、修道女が家族との面会をする部屋など。なお面会のときは家族と修道女は同じ部屋には入らないと言っていたような。
途中の廊下の壁もコンクリートの格子状になっており、それはそれは美しかった。
自分で予約した場合は、修道女さんがスペイン語で解説をしてくださいます。グループのみなさんは修道女さんについて見学していました。
こちらは写真撮影禁止。
売店があるのでポストカードを何枚か購入しました。それと日本語版のバラガンの作品集が売っていました。日本で売っているのを見たことないものだったのだけど、たしか1200だったか1500ペソ(約7200円か9000円)くらいで手持ちがなかったので買えなかった。残念。

 

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礼拝堂外観

ルイス・バラガン邸と仕事場 Casa Luis Barragán


チャプルテペック公園の南側、タクバヤ地区に位置するルイスバラガン邸。1948年に自宅兼仕事場として建築された。2004年に世界文化遺産登録。
こちらも要事前予約。


写真撮影は入館料とは別料金、500ペソ(約3000円)を支払えば可能です。金額を聞いてなかなかするな、と思いましたが迷わず支払いカメラで撮影。
ちなみに入館料は400ペソ(約2,400円)このときはツアー代に含まれていたので写真撮影代のみ自分で払いました。


外観は白い壁。

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バラガン邸外観


玄関から吹抜になっているホールへ入るといくつかのドアと階段。壁はピンクと白に塗りわけられている。階段の横には大きな開口部があり明るい。


ドアのひとつを開けるとリビングとライブラリー。吹抜になっており天井が高い、そして広い。庭に面して大きな開口部があり、たくさんの緑が見える。リビングと仕事場は大きな書棚などで仕切られており壁で完全に仕切られているわけではないので広く開放的。いくつかある書棚にはぎっしりの本。絵画やバラガンが集めた民芸品などが飾られています。
階段を上がると中二階のようなスペースになっており、大きなデスクがある。
その隣は寝室やゲストルーム。ゲストルームの窓の内側についている4枚のパネル、外部からの光で十字架が浮かび上がってみえる。
これがとても美しいのです。
3階には白、ピンク、オレンジに塗り分けられた壁に囲まれたパティオ。青い空に壁ときれいに咲いた花の色が映えます。

 

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 なおこのバラガン邸の見学はガイドの同伴が必要です。先ほどいろいろ見ていたら日本語で説明されているページもありました。日本人の見学者多いのですかね。この日も一組日本人の方を見かけました。日本語ガイド付きツアーもあるので、時間を合わせて行くとよいかと思います。

http://www.casaluisbarragan.org/japo.html

 

ヒラルディ邸 Casa Gilardi

ルイス・バラガン邸からほど近い邸宅でバラガンの最後の作品。こちらも要事前予約。

 

 

入館料300ペソ(約1,800円)
写真撮影についてはバラガン邸と同じく500ペソ。ガイドさんに「ここはあまり広くないので写真を撮る箇所も少ないからまず中を見てから決めても大丈夫ですよ」と言われましたが、入る時点で決めて支払いし撮影しました。

外観は鮮やかなピンク。

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ヒラルディ邸外観

中に入ると玄関がありその先が廊下。一面が黄色に塗られ、壁にスリットが入っておりあたたかい光が射しこんでいる。廊下を抜けた扉の向こうにはプール。屋内です。白、鮮やかな青と赤に塗られた壁、ハイサイドライトからは光が降り注いでおり「きれい」としか言葉が出てこないほどきれい。本で何度も見たけれど本物はすごい。2階へ上がるとリビングや寝室。調度品や民芸品が所狭しときれいにディスプレイされている。このインテリアも見ものです。窓の配置が美しく、外部の風景が絵画のように納まっている。

テラスに出るとこれまた鮮やかなブーゲンビリアの紫とピンクに塗られた壁。大きな木やサボテンの鉢植えが置いてありました。天気が良く、澄み渡った空と木々、目の覚めるような壁。気持ちよかった。

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長くなったので続きは次回のエントリーで。

ルイス・バラガンの建築

ルイス・バラガンの建築

  • 作者:斎藤 裕
  • 出版社/メーカー: TOTO出版
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: ペーパーバック