TGV 満席だけど座席なしの立席チケットを買えた話
ベルギーのブリュッセルからフランス南東部のリヨンまでTGVで移動した時のこと。
旅の途中、フランス国鉄SNCFのOUI.sncfアプリで時間と2等の値段を調べたものの、なぜかアプリで直接買えなかったので乗車2日前にブリュッセル中央駅のチケットカウンターに買いに行くことに。ちなみにブリュッセルからのTGVはお隣ブリュッセル南駅発。
調べておいた時間のチケットを取りたいと伝え、カウンターのマダムが調べてくれたのだけど1等しか空席がなく200ユーロオーバー。うーん、予定していたよりかなり高い。その日の別の時間のほかに、乗り継ぎパターン（パリのディズニーランド経由）を調べてくれた。
別の時間は朝の6:36発で2等あり。ディズニーランド経由の場合は昼間発だけれど、こちらも1等のみで最初に調べてもらったのよりさらに高かった記憶が。
発車時刻の20分くらい前までには着いていてね、ということで早朝の電車にするか悩む。さらに満席で座席がないとこのと。
TGVって全席指定じゃないの？と思い説明を聞くと、空きはないけれどデッキに折りたたみ椅子があるのでほかに人がいなければそこに座れる、それと予約していた人が乗らなくて空いている席があれば座れるかもしれないと。立ち席容認ていうんですかね。そうなんですか！そんなことが。
この早朝の時間帯に中央駅から南駅までの電車は走っているかと聞くと、走っていると。
チケットカウンターがもうすぐ閉まる時間だったので、ちょっと考えてまた明日買いに来ますと伝えると、明日になったらこれももう売り切れてしまうかもしれないよ、と言われたのでその場で購入。117ユーロ也。
この座席なしというかチケット、どのくらいあるんだろう。当初乗りたかった列車の2等席はそれも含めて売り切れだったのか、列車によって設定のありなしがあるんだろうか。聞いてくればよかった。
支払いをすると、A4紙に印刷されたチケットを渡され、
NON ATTRIBUEE＝席がない（割り当てがない）旨の表記のところにマーカーで印をつけてくれました。
さらに南駅への電車は4番線から出ている（2019年6月時点）などと説明しながらチケットホルダーにメモしてくれました。マダム優しい。いろいろ調べてくれて悩んでいる時もとても親切でした。最後に「座れるといいわね」とも。ありがとうマダム。
当日、5時45分頃にホテルをチェックアウトし徒歩で5分ほどの中央駅へ。そこいらじゅうにゴミが散らばっていて掃除している人がちらほら。
ほかには朝まで遊んでいたらしき人がウロウロしていたり。観光客だらけなのも大変なのかも、自分も観光客だけど、などと思いながら駅に到着。
電車に乗り5分かからずにお隣ブリュッセル南駅に到着、電光掲示板に表示されているホームへ。
2等席へ乗り込み発車を待って折りたたみ椅子に着席。よかった座れて。
しばらくそのまま座っていたのだけれど、シャルル・ド・ゴール空港駅からスーツケースを持った大量の人が乗ってきた。デッキは荷物置き場に置ききれなかったスーツケースとその持ち主たちで溢れかえり椅子が開けないのでしばらく立つことに。
その後どこかの駅でいくらか人が降りて行ったのだが、それでも溢れんばかりの荷物でまだ椅子が開ける状態ではない、というかスーツケースに囲まれて移動できない。リヨンまでこのままか、まあ仕方ないと思っていると、車掌さんが検札に。
しばらくすると車掌さんが戻ってきて席は？と聞かれたので、チケットのNON ATTRIBUEEを見せると、こっちおいで、この席空いているから座りなよ、と席に案内してくれて無事座ることができました。車内ほぼ満席だった、ありがとうございました。
そして終点Lyon Part Dieu駅（リヨン パールデュー）へ到着。
ちなみにリヨンのTGV停車駅はこのLyon Part Dieu駅とLyon Perrache駅（リヨン ペラーシュ）駅の2つ。Part Dieu駅の方がパリ寄りで、この時乗ったTGVはPart Dieu駅行きだった。
Lyon Perrache駅（リヨン ペラーシュ）駅近くにホテルを取っていたのでトラムで移動。トラムT1線に乗ると乗換なしで10分ちょっとでPerrache駅に到着します。
このPerrache駅、SNCF、トラム、メトロが走っておりなかなか大きい。トラムは北側、ホテルは南側だったので駅を突っ切る。なおトラム、メトロは1階に位置し、そのままトラムの線路沿いに突っ切ることが出来るけれど、暗く雰囲気もあまりよろしくないらしいので駅構内に上がることに。構内広い。南側に出でるとエスカレーターがあるのでそれで地上に降ります。
このエスカレーター、3層ほどあったのだけど途中の層がなぜか止まっていて、滞在中歩いて上ってた。
座席なしというものが存在するのか、と知ったと同時にそれでも乗れてよかったという話でした。
